荷造りの始め方
引っ越しの1か月前から行う
荷造りを始めるのは1か月前から少しずつ行っておくと、引っ越し前になっても焦ることはありません。
引っ越し業者に依頼すると段ボールが届きます。段ボールが届いたら早速荷造りを始めましょう。
荷造りは日常ですぐに使わない本や季節外の洋服などから先に詰めていくこと。食器や洋服、掃除用品を詰めるのは最後にしましょう。
段ボールは引っ越し業者から無料でもらえます。契約の段階でどのくらいの段ボールが必要なのか聞かれるので、必要と思う数より5~6枚多めにもらっておくといいでしょう。
荷造りしていると見込みよりも多くの段ボールが必要だったりします。
重いものは小さい段ボールに入れておく
食器や本など重量のあるものは小さな段ボールに入れるようにしましょう。理由は運搬時にできるだけ軽くするためです。たくさんあるからと大きな段ボールに本を入れておくと運ぶのが大変なので、もった時大きな負担にならないようにしましょう。
もう一つの理由は重たいものは割れ物が多いためです。ガラスの食器や家電は重量があり壊れやすいので、ちょうどよいサイズの段ボールにすきまなく詰めたほうが安心に運べます。
衣類や毛布、ぬいぐるみなど軽くて壊れないものは大きな段ボールにまとめておきましょう。
荷造り方法がわからないものは箱に入れない
テレビや家電製品など梱包の仕方がわからない場合、引っ越し業者にお願いしましょう。あらゆるものを運ぶ引っ越し業者は最適な梱包資材で運んでくれます。
悩むぐらいなら思い切ってプロの助けを借りたほうが賢明です。
ただし、引っ越し業者はその日のうちに複数の引っ越しを担当しています。当日になって頼むのではなく、事前に依頼しておくか、梱包方法を確認しておきましょう。
荷造りしながら不用品は処分する
引っ越しは持ち物を整理するのによい機会です。新生活に向けて使うもの、使わないものを見極めていきましょう。
引っ越し直前に荷造りするとバタバタしてしまい、すべての荷物を新居にもっていくことになります。そうならないように1か月前から荷造りを始めたいところです。
荷造りの荷物を減らせますし、新居に必要ないものをもっていかずに済みます。
ずっと着ていない服や使っていないバッグ、読まなくなった本などあれば処分してしまいましょう。
引っ越し業者によっては引っ越しと同時に処分してくれるところもあるので、サービスをいくつかチェックしてみてください。
使わないものは売ってしまおう
不用品があればゴミとして捨てるのではなく、買取業者に売ってしまいましょう。リサイクルショップではなく買取専門店への売却がおすすめです。
ブランド品であれば高価買取してくれます。例としてルイ・ヴィトンのバッグならベタつきといった劣化があっても数千円で買取ってくれるので、劣化や汚れがあって使わないけど捨てるにはもったいないブランド品は売って、売却した不用品は引っ越し資金の足しにするといいでしょう。
すぐ使うものはキャリーケースやバッグにしまっておく
最期まで段ボールに入れていなかったものは、新居でもすぐに使うものです。とくにハサミやゴミ袋、ガムテープ、雑巾を段ボールに入れてしまうと取り出すのが大変だったりします。
すぐに使う予定のものはキャリーケースやバッグにしまっておき、スムーズに使えるようにしておきましょう。
また、パソコンのような個人情報の入った精密機械は自分で運ぶようにといわれる場合があるので、キャリーケースがあると便利です。
梱包の仕方
かんたんに梱包をする方法を知っておくと、荷造りが楽になります。テクニックを知り、効率よく梱包していきましょう。
梱包で準備しておくもの
新聞紙や気泡の入った緩衝材を準備しておきましょう。ガムテープは布製の色違いのもの複数用意しておきましょう。割れ物が入っている段ボールを見分けやすく、手でちぎりやすいのでおすすめです。すぐにはがせる養生テープもあると便利です。
衣類
ハンガーにかける衣類の場合、引っ越し業者にはハンガーがついた段ボールがあるので相談しておくといいでしょう。また、タンスや衣類ケースに入った衣類の場合、フタをしっかり閉めた状態であればそのまま運んでもらえます。
ただし、衣類ケースに割れ物を入れて衣類の間に挟みクッションがわりにする方がいるため、衣類以外が入っていると取り出して、段ボールに梱包しなくてはいけません。タンスや衣類ケースに入れるのは衣類だけにしましょう。
バッグ
型崩れしないように中に新聞紙や緩衝材を詰めておきましょう。段ボールに梱包する場合、底が上下交互になるように入れていきます。バッグの底は固いため、強度が増して潰れにくくなります。
とくに持ち手が長いバッグは一つにまとめておき、癖がつかないようにしましょう。
ルイ・ヴィトンやエルメス、プラダなどの高級ブランドバッグは、傷にも気をつけたいところです。付属の保存袋に入れたまま梱包しましょう。
靴
靴はつま先とかかとが交互になるように靴底を合わせて段ボールに入れていきます。重さのあるビジネスシューズ、スニーカー、女性物のハイヒール、ブーツの順に入れていきましょう。
重ねる際は新聞紙や紙を緩衝材にして保護していくと汚れや傷がつきにくくなります。
テレビ
テレビの場合、引っ越し業者が専用の梱包材で梱包してくれるのでおまかせして大丈夫です。ただし、コードやケーブル類は自分でまとめておかなければいけません。
引っ越し先ですぐに接続できるように養生テープで番号をつけ、写真をとって保存しておきましょう。撮影したらコードを抜きます。コードやケーブル類はリモコンとまとめてなくさないでください。
パソコン
デスクトップパソコン、ノートパソコンは梱包前に必ずバックアップをとっておきましょう。万が一、データが消えても引っ越し業者は保証してくれません。運搬を依頼する場合、その点を肝に銘じておきましょう。
デスクトップパソコンの場合
液晶ディスプレイは緩衝材で包みます。とくに割れやすい液晶部分は厚くなるようにしてください。段ボールに詰める場合、動かないようにすき間にクッションを入れておくといいでしょう。
パソコン本体も衝撃に弱いので、毛布でくるんで厳重に保護しておきます。
ノートパソコンの場合
できれば自分で持ち運ぶようにしたいところですが、梱包しなければいけない場合、ノートパソコンを緩衝材で包み、電源やマウスを乗せてさらに包みます。
知っておきたい梱包のノウハウ
布テープの貼り方
段ボールに布テープを貼る場合、+型とH型があります。通常は+型でも十分ですが、重いものを入れる場合、強度の増すH型にするといいでしょう。
また、割れ物や大切に扱ってほしい場合、赤色のテープを使うと引っ越し業者も大事なものと認識し取り出しやすい場所に運んでくれます。
重いものを運ぶコツ
段ボールの上蓋を開き、内フラップ(小さいほうのフタ)を持ちあげるようにもつと、もちやすくなります。
まとめ
荷造りは必要なもの、不要なものを見極めながら引っ越し当日までに完了しておかなければいけません。1週間あれば十分だろうと思ってしまうかもしれませんが、予想以上に時間がかかるものですので、余裕をもって初めておきましょう。
今日はクローゼット、次の日はキッチンと少しずつ片付けておくと効率的にすすめられます。引っ越しの負担を少しでも減らして、楽に引っ越しできるように準備しましょう。