ベッドタウンとしての開発は一段落
八王子は新宿からまっすぐ貫くJR中央本線が立川から大きく南側にカーブをした先にある駅です。
駅は北側からの八高線や南側からの横浜線が交差する西東京の中心的なハブ駅となっており、他にも京王線の終着駅である京王八王子駅がJR駅の北東方向に存在しています。
八王子という土地はもともと宿場町として発展した歴史があり、住宅地として利用されてきた期間は相当な長さです。
戦国時代には城下町として栄え、のちに甲州街道の中継地として多くの旅人たちが立ち寄る宿場町となりました。
当時の名残から電車だけでなく都内の主要な一般道も数多く交差しており、国道20号線(甲州街道)と国道16号(東京環状)がつながっていることから輸送業の拠点としても使用されています。
明治以降になると数多くの工場が建築され京浜工業地帯の要所として主に重化学工業を行ってきました。
それが1970年代からの高度成長期になると都心部で勤務をする人たちのためのベッドタウンとして急速に大型住居施設が乱立するようになります。
現在では工業施設の多くは既に移転をしており、都内でも有数の住宅地として機能をしています。
八王子市内には21もの大学・短大・高等専門学校があることも大きな特長で、かつて都市部にあった大学が移転してきたり、新しくキャンパスが増設されたりしたりして現在数多くの学生が市内で生活をしています。
そのため単身者向けの賃貸住宅の数は非常に多く、学校の卒業と入学のシーズンになると不動産業界はかなり活発な取引を行います。
家賃もお手頃で生活環境もよい
八王子は都内23区と比較をしてみると圧倒的に家賃相場が安いということが特長となっています。
特に単身者向けのワンルームや1K物件の安さは圧倒的で、5万円台から入ることができるという都内中心地の半額程度の価格帯です。
ただし安い物件はそれなりの内容となっているので、底値で探そうとするとかなり古い木造物件になってしまうこともあります。
JR八王子駅は利用者がかなり多いこともあって大規模な再開発が入っており、大きいな商業施設やビルが数多く並んでいます。
中心となるのは駅から徒歩1分のところにある「東急スクエア」で、他にもそごうやドンキホーテなど大きな店舗の量販店が駅北には数多く出店しているので買い物で困るということはまずありません。
気になる点としては、駅周辺の大型店舗がある地域から一歩路地を入った住宅街はまだまだ暗い路地裏となってしまうところが多く、女性の夜間の独り歩きには適さないということです。
人が多く集まるところなので軽犯罪も多く、一人で住む場合などにはあらかじめしっかりと防犯対策をしておく意識が大切になります。